席譲れマーク??
友人がバスを待っていた時のこと、若い人から、赤のヘルプマークを見せられて「これ知ってますか?」と話かけられたそうです。知っていると答えると、「よかったです。ネットで『席譲れマーク』と書かれているんです」と。
バス停での話なので、席を譲ってくださいという理由ではないだろうし、どうして話しかけられたのかはよくわからないですが、それを差し引いても、おかしなことをネットに書き込み人がいるんだねぇというのが、私たちの感想でした。
ですが、ちょっと待って。以前、席を譲ったとき、当然とばかり偉そうに無言で座ったお爺さんにあったことがあります。このとき私はちょっとむっとした記憶があります。ありがとうとか、ちょっと会釈するとかしたっていいじゃないと心の中で…
もちろんネットに書き込みしようなどとは全く思わなかったけれど、昨今のこと、そんな思いをして書き込んでしまう人は一定数いるのかもしれません。
「子持ち様」と小さい子供がいる人を揶揄する言葉もあります。これとて、お互いちょっとした気遣いがあれば、こういうことは言わないし、言われないのではないかと思います。
僅かなものであっても、誰かの権利を譲ってもらったり、協力してもらったりするわけですから、謙虚な気持ちって忘れてはいけないと思います。反対に譲ってやった、協力してやったという気持ちではなく、もっとおおらかにすれば、みんなが気持ちよく過ごせるのではないかと思います。
「ありがとう」の一言がいえるか、いえないかで、違ってくるんだよねーとつくづく思います。
もう会期半ばですが、OBSCR個展「悪夢で逢えたら」開催中です。イラスト中心のインスタレーション、入口をも創りこんでいるダークでブラックな空間は必見、丁寧に描かれている無彩色の線画は是非じっくりみて頂きたいと思います。10日(日)まで。